幼少より音楽全般に渡って伯父伯母である世界的ピアニスト、レオニード・クロイツァー・豊子夫妻の影響を受けて育つ。国立音楽大学声楽科卒業。ブリュッセル、ウィーン、マドリッドの大使館演奏会、東京オペラシティコンサートホールソプラノ演奏会、環太平洋国際医学会の10カ国語国歌演奏ほか多数の演奏会に出演。26回のリサイタルには、メトロポリタン歌劇場常任コレペティトーアのジョージ・マロイ氏とのニューヨークの教会リサイタル、ウィーン・パレフィー宮殿、カイザーハウス宮殿リサイタルが含まれる。マリア・カルヴォーネ教授、林廣子教授に師事、また名ソプラノとして知られる大谷洌子、ヒルデガルド・ベーレンスの両氏からも演奏法を学ぶ。2002年ウィーン国立音大ゼミよりインゲボルグ・ヴァムザー名誉教授の指導するヴァムザー発声法を学び、日本で唯一の後継者としてヴァムザー教授より認定される。これまでのイタリア・ドイツの発声、歌唱法の研究を元に、美しく音楽性豊かな演奏を目指したクロイツァー凉子独自の自然な発声指導法をクロイツァー発声法としてまとめ、受験生から高齢の声楽家まで幅広く指導している。20094月〜20119月、有明教育芸術短期大学非常勤講師。著書に有明教育芸術短期大学紀要第2号「芸術家を目指す声楽学生に効果的なイタリア・ドイツ系の発声法と歌唱法の研究」がある。



私は小さい頃は器楽が大好きでしたが、歌に出会い人間の声帯が素晴らしい楽器だとわかり歌を勉強して、気が付くともう40年もたちました。人間に等しく与えられた声帯という楽器は、美しく鳴らすための健康管理から楽器作りまでを自分で上手に行えば、思うような音楽が奏でられるという幸せがあります。ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロシア語、そして日本語など、声帯という楽器はあらゆる国の言葉に対応します。無理のない自然な発声法を習得すれば世界の素晴らしい音楽を自分の思いのままに、いつまでも歌い続ける喜びが実感できます。私は歳を重ねたいまでもオペレッタ(喜歌劇)を楽しく歌い、そして日本の歌の素晴らしさも実感しています。

(クロイツァー凉子)




 クロイツァー凉子氏は私の愛弟子ですが、ヴァムザーメソード
 の継承者として日本において、唯一認定された声楽家です。
 氏は歌と共に人間性も含めて学ぶことの大切さ、心のあり方も
 教えています。私は氏から3回招聘を受けて日本の声楽ゼミを
 行い、あらゆる年齢層に教えました。毎年成長し続けてる生徒を
 楽しみに見ています。 さあ皆さん、あなた自身が幸せになるため
 に、音楽に参加することによって人間性を高めるために、この
 スクールにいらっしゃい!
      2006年 声楽家の発声について インタビュービデオより




 クロイツァー凉子さんは、歌に魂を吹き込むことに純粋な情熱を
 持った人です。彼女との仕事は大きな喜びであり、それは彼女が
 常に安易な模倣を避け、本物の表現の仕方を自分自身で探そう
 としているからです。それは彼女が歌うことに対して、貴重な無邪
 気さと、自然な新鮮さと、情熱的な大胆さを保っているからです。

                      2009年6月 CDジャケットより








写真:クロイツァー・凉子



























写真:ヴァムザー氏と凉子氏



写真:ベーレンス氏と凉子氏
     
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